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「夜の森をのぞいてみよう!コウモリ調査体験と昆虫ライトトラップ」親子で参加し感動を共有
文章・写真提供:網張ビジターセンター運営協議会
2006年4月に行われた野鳥の巣箱作り・巣箱がけ行事で設置した巣箱をその年の11月に撤収したところ、その一つからコウモリ1頭が発見され、同月下旬にNPO法人コウモリの保護を考える会の写真同定により「コテングコウモリ」であることが分かりました。
翌2007年8月に同法人メンバーにより、当ビジターセンター周辺でハープトラップを用いた森林棲コウモリの調査が行われ、3種のコウモリの生息が確認されました。
同法人提供により、2008年に「コウモリってどんな動物かな?展」、2009年に「空飛ぶ哺乳類・コウモリのひみつ展」が当ビジターセンターで開催されました。
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2009年8月に同法人の調査活動に合わせて、第1回目となる「網張の森のコウモリ調査体験・観察会」を企画し、同法人の解説を受けながら、ハープトラップの組み立て体験、捕獲されたコウモリを間近にした観察、バットディテクターを使ってのコウモリ超音波のキャッチ体験など行いました。その後継続して行事を行っています。
NPO法人コウモリの保護を考える会によるレクチャーを受講後、バットディテクターを使用したコウモリの超音波キャッチ体験を行います。
現在コロナウイルス感染拡大の影響により、ハープトラップによる捕獲体験は行っておりませんが、同法人による写真や剥製等を使った解説により理解を深めていただいております。
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また、いわて虫の会の講師より、夜行性昆虫についてレクチャーを受け、ライトトラップに集まるガを始めとした夜行性昆虫を講師の解説を受けながら観察します。赤セロファンを貼った懐中電灯を手に真っ暗な夜の森を歩き、糖蜜トラップに集まる昆虫を観察し、夜活動する生きものの世界をのぞき体感してもらいます。
参加者をグループに分け、少人数ずつそれぞれの体験ができるようスケジュールを組んでいます。また、夜の行事を親子で参加しやすいよう夏休み中の土曜日に行事を設定しています。
夜に活動している生きものにスポットをあて、日中活動している生きものとは異なる世界に触れることで生きものの多様性について理解が深められます。
また、バットディテクターを用いたコウモリの発する超音波を探す体験を通して、人間の耳には聞こえない音があるという新たな視点が育まれます。
毎年のようにコウモリ調査が実施された結果として、網張に生息されるコウモリは7種類確認されました。
取組み団体概要
団体名称 網張ビジターセンター運営協議会 設立年月 2005年1月21日 団体HP URL http://amihari17.ec-net.jp 団体連絡先 MAIL:amihari@vanilla.ocn.ne.jp
TEL:019-693-3777設立の経緯 岩手山の魅力と自然情報等の発信、自然ふれあい活動推進の拠点として、十和田八幡平国立公園の中に整備されました。 目 的 国立公園の魅力をテーマとした自然ふれあい行事を年間を通し実施しています。地元の小中学生を対象とした森林学習等も実施しております。 構 成 構成員13名 40代2名 50代4名 60代3名 70代4名 男女比:11:2 -