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団体構成員の指導力向上を目指した「子ども向け自然体験活動指導者養成プログラム」
文章・写真提供:特定非営利活動法人 遠野エコネット
当団体では、実施している子ども向け自然体験活動の運営に、大学生や地域市民にサポートスタッフとして加わってもらっています。
しかし、指導力のあるサポートスタッフの確保、またその指導力の維持に課題がありました。
本取組みでは、概論的な子どもを対象とした自然体験活動の意義や手法に関わる講座を開催しました。
野外活動における救急救命講習の他に、季節に合わせた自然体験プログラムの組み立て方と指導法、その季節・そのプログラム実施時における安全管理に関わる講座を、座学と演習を織り交ぜながら実施しました。
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年間で計5回に分けて開催し、当団体で開催している自然体験活動を間に挟む形で実施していきました。
本取組みで知識やスキルを学んだ参加者が、実際の活動における先輩指導者や参加者の様子を見学したり、学んだことを実践してみたりする場を提供することで、より参加者の指導力向上に役立つのではないかと考え、このような構成にしました。
これにより、指導力のあるサポートスタッフの安定確保や、必要時に協力・相談しあえるネットワークをつくることを目指しました。
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参加者からは「今後の活動にすぐに活かせそう」という声が多く聞かれた一方、「内容が濃くもっと時間をかけてやったほうが良いのではないか」、「リスクマネジメントは今回学んだことで自分の知識・スキル不足を改めて痛感した」といった声もありました。
このような講座は、単発で終わらせるのではなく定期的に開催することが必要であること、また初心者と経験者に分けて内容を調整して開催するとよりよい講座になっていくと感じました。
取組み団体概要
団体名称 特定非営利活動法人 遠野エコネット 設立年月 2010年8月 団体HP URL http://tono-econet.org/ 設立の経緯 地域の環境を保全し自然資源を活かした産業を育成することを願い、自然愛好家や関連団体の市民有志により行政や各種団体とパートナーシップを組みながら地元に密着した自然環境保全活動ができる団体を目指し設立。 目 的 「遠野物語」を代表とする民話を生んだ背景となる遠野郷あるいは流域一帯の自然環境を後世に残し伝え、自然環境資源を活かした地域活性化を図るため、子どもから高齢者までを対象に、住民、団体、事業者、研究者、行政等と連携しながら、遠野郷が「民話のふるさと」であると共に「自然と共生する持続可能なエコトピア遠野」を実現することへ寄与することを目的とする。 -