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並松池でのカヌー教室から生まれた〝つながり〟
文章・写真提供:公益財団法人 奈良市生涯学習財団
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地域で一番大きな溜池・並松池の畔にある喫茶店から、池越しに都介野岳が聳えるのが見えました。そこで、並松池でカヌーの爽快感を味わい、いつもと違う目線で都介野岳を眺める体験をみんなでしたいと考え、活動を企画しました。
池の使用については、知り合いを頼りながら地元組合に話を通し、了承と協力を得られました。
カヌーの借用については、社会貢献活動として複数の事業所に相談しましたが、費用の点で断られてしまいました。
しかし、京都のカヌーメーカーから、スクール・ツアーなどの普及活動をしているフジタカヌーを紹介してもらい、前向きに検討いただき、1日2回の開催でコストを下げるなど、具体的な計画を進めることができました。
和歌山県白浜町の取組からは、安全面や準備についての詳細を聞いたり、道路の使用許可などについては多くの人からアドバイスを受けたり、喫茶店や隣接する高校にも協力を仰いだりして、足りないパーツを補っていきました。
やっと迎えた当日は、時折雨が降り冷たい風が吹く生憎の天気でしたが、ライフジャケットを着用し、基本講習を行い、恐る恐るカヌーに乗り込みました。
パドルを漕ぐとスーッと移動する爽快感に、参加者は寒さを忘れ、いつもと違う景色を楽しんでいました。寒い日でしたが、乗り込んだカヌーの底から水の温かさを感じることができました。
池のほとりには参加者の家族が応援を兼ねて見学に来たり、近くの事業所の方が興味津々で様子を見に来たりするなど、周囲の関心は高かったです。「来年もするのですか」との問合せもありました。
更衣室等を提供いただいた喫茶店で、午前の部の参加者が昼食を取るなど、ひとつの池から始まった取組で、多くの人のつながりが生まれ始めたのを感じました。
取組み団体概要
団体名称 公益財団法人 奈良市生涯学習財団 設立年月 2001年3月 団体HP URL http://manabunara.jp 団体連絡先 TEL: 0742-26-5600 (事務局電話) 設立の経緯 「学びの場」「地域づくりの拠点」である公民館に、市民や社会・時代のニーズに対応し、利用者の立場に立った柔軟な運営が求められていたため、公民館の管理運営と社会教育に関する各種の事業を行うことを目的として、奈良市が当財団を設立した。 目 的 生涯学習・社会教育及び児童福祉に関する事業を行うことにより、地域の生活文化の振興及び福祉の増進に寄与することを目的としている。奈良市の生涯学習センター・公民館24館と児童館4館の管理運営を行っている。 構 成 事務局長、都祁公民館(館長、職員2名)、事務局職員 -